大崎善生という人が書いた、ノンフィクション小説です。
ドキュメンタリーっていうんですか。
2001年にドナウ川に身を投げた
2人の若者の足跡を追っています。

2001年と言えば、
私はまだ大学生。
卒論と格闘していたころでしょうか。
この本に出てくる渡辺日美(カミ)さんは
その時19歳だったということですので
私より2つか3つ年下ということになります。
彼女は羅人と日本人のハーフで
羅国に留学中に知り合った33歳の男性と恋に落ち
最後の最後までその愛を貫くのです。
とはいえ
この本は著者の大崎さんが現地取材を行い、
いろんな人の証言や残された手紙などをもとに
書いたものですので
限りなく事実に近いとは思いますが
しかしながら事実とは断言できないところもあるわけです。
特に、二人が死を選んだ理由とか
死に場所にドナウ川を選んだ理由とか
どっちが「死のう」って言い出したのかとか
大崎さんなりの答えはあるんですけど
やっぱり謎。
読み終わった後もしばらく考えてしまいましたが
いくら考えたところで、本人たちに聞けるわけもなく。

この本にはたくさん羅国の情景がでてきます。
大崎さんが取材で訪れたときの
ありのままの羅国。
ストリートチルドレン、野良犬、物乞い
ぼったくりタクシー、不親切な店員、賄賂を要求する車掌、、、、
多少改善されてはきているものの
いまだにどれも健在。
とくに、アジア人に対する好奇の目というのは変わらないですね。
いつも注目をあびるっていうのは
さすがに毎日続くと結構なストレスになります。
アメリカやイギリスに留学するのとはわけが違います。
お母さんが自分の国の素晴らしさを知ってほしいという思いで
羅国に留学させたのだと思いますが
日本のような賑やかで便利な国からいきなり送り込まれ
19歳の女の子にとってはかなりつらかっただろうと思います。

もちろん、羅国は自然豊かでのんびりしていて
私は大好きですけどクローバー
慣れるまでは確かに辛かった・・・・
この国のよさを本当に理解するには
時間がかかるような気がします。
日美さんは「羅国には2度と帰りたくない」と
言っていたそうです。

だがしかし
2人が身を投げたドナウ川は
ウィーンのドナウでしたけど
それは最後に母の国である羅国に続いていると
意識しての事だったんでしょうね。
と私は思うのですが・・・・

画像を載せたいのですが
パソコンの調子が悪くて載せられません。
あしからず・・・・

明日から2日間また首都です。
ごきげんよう~